インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチンの有効性について

予防接種

ろくです。

今回はヒブワクチンの有効性についてです。

まず、ヒブワクチンはインフルエンザ菌b型による感染症、特に侵襲性の感染症(髄膜炎、敗血症、蜂巣炎、関節炎、喉頭蓋炎、肺炎、および髄膜炎等)を予防するためのワクチンです。

ヒブワクチンは生後2か月から5歳未満までの乳幼児に接種します。

ヒブワクチンの有効性についてですが、

感染予防レベル以上の抗体保有率は初回接種後で99.2%、追加接種後で100%

長期感染予防レベル以上の抗体保有率は初回接種後で92.4%、追加接種後で100%

添付文書 および ねころんで読めるワクチン: 知ってるつもりがくつがえる 医療者のためのワクチン学 入門書より

ヒブワクチンの追加接種まで行えば、十分な抗体が得られるようです。

また2020 予防接種に関するQ&A集 (一般社団法人 日本ワクチン産業協会)によると

2013年4月からの定期接種導入により、2013年には5歳未満人口10万人当たりのHib髄膜炎罹患率は0.17、非髄膜炎が0.10となり、公費助成が開始される前の平均罹患率と比較すると98%の減少となりました。2014年ならびに2015年には5歳未満人口10万人当たりのHib髄膜炎罹患率はゼロとなり、100%の減少となりました。その後も2017年度の報告までHib感染症の報告はゼロが続いております。

2020 予防接種に関するQ&A集 (一般社団法人 日本ワクチン産業協会)より

フィンランドおよび米国で実施された臨床試験で、Hibワクチンが2回以上接種された被験者(それぞれ約97000人、5211人)では、その後Hib全身感染症の発症はみられず、明確な発症予防効果が示されました。

2020 予防接種に関するQ&A集 (一般社団法人 日本ワクチン産業協会)より

海外だけでなく、日本でも十分な有効性を示しています。

以上からヒブワクチンの有効性は高いと考えられます。

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